2021年3月号(高2)お菓子や軽食のカロリーと運動で消費されるカロリー
※解説やもっと知ってほしいことなどは、ドラッグレターの下に書いてあります。
解説やもっと知ってほしいことなど
普段の摂取カロリーが気になる・・・、体重が気になる・・・、お腹周りが気になる・・・ → 体重を落とさないと・・・ → ダイエットしないと・・・ → ご飯の量を減らそうか、それとも一食抜いてしまおうか・・・、糖質を摂らなければいいや・・・。いや激しい運動をすれば大丈夫・・・。食事制限だけ、運動だけは絶対にダメです!!
ダイエットをする前に、普段の食事内容や食事量、間食の量を見直しましょう。また適度な運動も行いましょう。ダイエットを行うのはそれからです。
ただしダイエットを行う際は、正しいやり方で行いましょう。正しいダイエットとは推定エネルギー必要量に相当するカロリーはしっかり摂取しながら、運動によって筋力をつけて脂肪を減らすことなのです。正しいダイエットを行わないと成功しないばかりか、リバウンドを招きます。
推定エネルギー必要量
私たちが生活していくにはエネルギーが必要です。この1日に必要なエネルギー量のことを推定エネルギー必要量といいます。このエネルギー量は性別や年齢だけでなく、日常生活における運動量(身体活動レベル*)によっても異なります。 (http://www.med.or.jp/forest/health/eat/01.html)
高校生(16-18歳)の一般的な推定エネルギー必要量(目安):
身体活動レベルの高い人(立つことが多く、活発な運動習慣がある人)
・男性 3,100 kcal
・女性 2,375 kcal
身体活動レベルの低い人(座っていることが多く、歩行や軽い運動を計5時間程度行っている人)
・男性 2,550 kcal
・女性 2,000 kcal
(kcal:キロカロリー)
健康を維持するためにはバランスのよい食事によって、推定エネルギー必要量に相当するカロリー摂取が必要です。
推定エネルギー必要量以上にカロリーを摂取すると、脂肪として蓄積してしまいます。体重が増えたりしないようにするためには、必要量以上にカロリーを摂取しないか、必要量以上の摂取カロリーに相当する運動を行う必要があります。
摂取カロリーが推定エネルギー必要量を下回ってはいけません。必要量を下回ると筋肉がつきにくくなり、一方で蓄積した脂肪は思うように減らず、後でリバウンドが起こりやすくなります。
(食事を減らす、抜く方法がこれに相当します。これはダイエットではなく、体を一時的に“飢餓状態”にしているだけです)
参考:日本人の食事摂取基準(2015年版)、日本医師会HP