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2023年1月号(高2)「しもやけ」にならないために

※解説やもっと知ってほしいことなどは、ドラッグレターの下に書いてあります。

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解説やもっと知ってほしいことなど

しもやけは、医学的には「凍瘡(とうそう)」と言います。

予防対策

●体を冷やさないよう「保温」する
手足、耳や頬など、素肌が冷たい空気にさらされないように、外出時は手袋や耳当て、厚手の靴下をはくなど防寒対策をしっかりする

体の内側から温める工夫をする
温かい飲み物を飲む、身体を温める食べ物を摂る、ビタミンEを摂取する(※1)

(※1)
ビタミンEには、末梢の血管を広げて血液の循環をよくする働きがあり、血液の循環がよくなることで内側から体を温めます。
うなぎ、落花生、アーモンド、植物油、卵黄など、ビタミンEを多く含む食材を摂りましょう。
熱エネルギーの素となるたんぱく質(大豆製品、魚など)を摂ることもおすすめです。
毎年、寒くなるとしもやけができるという人は、秋ごろからビタミンEを摂取する習慣をつけるとよいでしょう。

体の外側から温める
ゆっくり入浴する

汗をかいたときにそのままにしたり、手足を濡れたままにしたりしない(※2)

(※2)
水分が蒸発するときに冷えてしまいます。
その温度差がしもやけの原因になることがあるため、汗をかいたら手袋や靴下を取り換える、水仕事や手洗いの後にはしっかり水分を拭きとる習慣をつけましょう。
水分が蒸発するときに冷えてしまうのは、周囲から熱を奪って蒸発するため冷えてしまうのです。
このように液体が気体になるときに周囲から奪う熱を「気化熱(蒸発熱)」と言います。
エタノールで消毒するとスースーするのは、エタノールが直ぐに気体になることで冷たさを強く感じるからです。
打ち水も気化熱を利用して、地面や周囲の空気を冷やしています。

 

対処方法

患部を温水と冷水に交互につける(温水からはじめ、温水で終わるとよい)、温めながらマッサージをすることで、血行が改善されます(ただし強いマッサージは逆効果)。

しもやけになってしまったら、医薬品の力を借りてもよいでしょう。
医薬品として、トコフェロール(ビタミンE)の内服や軟膏(ユベラ)、ヘパリン含有軟膏(ヒルドイド軟膏)、漢方(当帰四逆加呉茱萸生姜湯(トウキシギャクカゴシュユショウキョウトウ)、温経湯(ウンケイトウ)、四物湯(シモツトウ)、ほか)などが用いられます。
薬局やドラッグストアで症状や体質に合った医薬品を選んでもらいましょう。
痒みが強くて掻きむしったり安眠できない、腫れがひどい場合は、皮ふ科を受診しましょう。

 

暖かい季節になっても症状が続く場合は・・・

大きな病気が隠れているかもしれませんので、皮ふ科または内科を受診してください。

 

引用:「くすりと健康の情報局」 by 第一三共ヘルスケア (一部改変)

 

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