2024年1月号(高1)コンタクトレンズの使い方を再チェック!
※解説やもっと知ってほしいことなどは、ドラッグレターの下に書いてあります。
解説やもっと知ってほしいことなど
感染症に注意
コンタクトレンズの使用にあたってはルールを守り、正しく使用する必要があります。
正しく使用しないと、感染症を起こすことがあります。
特にアカントアメーバ角膜炎は症状が重く、特効薬もないため、治療が遅れると失明することがあります。
(アカントアメーバ:土壌、池や川、水道水などに存在するアメーバです)
(角膜:目の表面にある透明な組織。コンタクトレンズが接するところです)
アカントアメーバ角膜炎は、ソフトコンタクトレンズ使用者で起こりやすいことが分かっています。
原因は、ソフトの方がハードよりもレンズにアカントアメーバが付きやすいこと、使い捨てタイプで使用期限を守らずに使い続ける人がいること、再装用可能タイプでも専用洗浄液を使わなかったり、こすり洗いやすすぎが不十分な人がいることなどです。
また、レンズケースの洗浄が不十分なことも原因となります。
コンタクトレンズを使用するうえでルールが守れない人、特にケアがルーズな人は、眼鏡にしましょう。
目薬の使用にあたっての注意
コンタクトレンズを装着したまま点眼できる目薬と、装着したままでは点眼できない目薬があります。
ハードコンタクトレンズは装着したまま点眼できても、ソフトコンタクトレンズはダメという目薬もあります。
薬局やドラッグストアで購入する際は、薬剤師や登録販売者に確認しましょう。
装着したままでは点眼できない目薬の場合、点眼後、5分以上経ってからコンタクトレンズを装着しましょう。(目にたまった目薬の吸収に5分かかるため)
医療用の目薬の場合、使用方法についての説明が医師や薬剤師からあります。
必ず守ってください。(医療用目薬には、10~15分以上経ってからコンタクトレンズを装着しなければならないものもあるなど、使い方が市販の目薬と異なることも多いので、説明をよく聞きましょう)
カラーコンタクトレンズ(カラコン)について
お勧めしません!
カラコンは、視力矯正用のコンタクトレンズよりも目が傷ついたり炎症を起こすリスクがあります。
また目の表面に酸素が十分に届きにくく、目の負担が大きくなります。
カラコンは色素を使って、様々な色や大きさのデザインが施されています。
眼科で選んでもらうカラコンは色素がレンズに挟まれ、レンズの表面に出にくい構造になっています。
しかし、インターネットや量販店で販売されているカラコンの中には、レンズ表面に色素が出てしまうものがあります。
色素が目の表面(角膜)やまぶたの裏側に接すると、接したところが傷ついたり炎症を起こしてしまいます。
どうしてもカラコンを付けたい場合は、自分の眼球に合ったレンズを選ぶ必要があるため、必ず眼科で選んでもらってください。
カラコンの貸し借りは絶対にしてはいけません。感染症を引き起こしやすく、また自分の眼球に合ったレンズではないためトラブルにつながります。
参考:
日本眼科学会HP
独立行政法人 国民生活センターHP(https://www.kokusen.go.jp/retzsearch/search)
消費者庁HP(https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_054/)