2024年7月★臨時号(高1~3)オーバードーズは絶対にしないで!
※解説やもっと知ってほしいことなどは、ドラッグレターの下に書いてあります。
解説やもっと知ってほしいことなど
オーバードーズ関連の情報は大変危険
SNSにはオーバードーズの体験談や実際にしている様子、オーバードーズ仲間を募るものなど、様々な情報(投稿)であふれています。
オーバードーズは死に至ることもある大変危険な行為です。死に至らなくても後遺症が残ることがあります。
「オーバードーズ」は「自死」と置き換えられるかもしれません。それくらいオーバードーズ関連の情報は大変危険なのです。
信頼できる大人に話しを聞いてもらいましょう
オーバードーズは絶対にしないでください!
その前に信頼できる大人に話を聞いてもらいましょう。
オーバードーズが原因と疑われる救急搬送が増えています
医師が処方した医薬品を指示されたとおりに服用したり、あるいは誤飲したりして搬送された事例も含まれている可能性がありますが、オーバードーズが原因と疑われる救急搬送が2023年1~6月の半年間で約5,600件に上ったことが、消防庁と厚生労働省の調査で明らかになりました。
この調査は2020年1月~2023年6月において実施されたもので、各都道府県や政令市の消防本部が対応した救急搬送事例のうち、活動記録の初診時傷病名に「OD」、「Over dose」、「オーバードーズ」、「薬」かつ「過剰」などのワードが含まれるものを、年代と性別ごとに集計されたものです。
2020年~2022年においても毎年約10,000人が緊急搬送されており、どの年も男性より女性が多いこと、年代別では10代~50代が多く、その中でも20代が約3,000人と最も多いこと、10代~30代では増加傾向が見られています。
詳しくはこちら(https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/001179901.pdf)
1錠でも医薬品を多く飲むことはオーバードーズ
オーバードーズはSNSやニュースなどでは、医薬品を決められた量より何倍、何十倍も多く飲む行為(薬物過剰摂取、薬物過量服用)として取り扱われています。
一方、「1秒でも早く医薬品が効いてほしい」など切実な思いによるものであっても、医薬品を1錠でも多く飲んだら医療者から見ればオーバー(over)ドーズ(dose:服用量)なのです。
医薬品を多く飲めば主作用が強く現れて副作用となってしまいます。
たった1錠が、やがて2錠、3錠・・・と増えていってしまいます。
「多く飲む行為はいけないこと」という意識も薄れていってしまいます。
医薬品を“乱れて用いる”ことは乱用であり、違法薬物に手を出してしまう第一歩にもなりうるのです。
たった1錠でも医薬品を多く飲むことは絶対にダメです!
(医薬品を飲み忘れてしまったときの対処は、医薬品の種類や1日に飲む回数の違いによって様々です。安易に飲んだ1錠がオーバードーズになってしまうかもしれません。説明書を読んでも対処法が分からない場合は、薬剤師などの専門家に確認してください)
参考・引用:
・医薬品・医療機器等安全性情報 No. 365(2019年8月)
・読売新聞 特集 オーバードーズ(2021年11月24日)
・医薬品の過剰摂取が原因と疑われる救急搬送人員の調査結果、厚生労働省 第11回 医薬品の販売規制に関する検討会 参考資料2(2023年12月18日)