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2024年9月号(高2)下痢の対処

※解説やもっと知ってほしいことなどは、ドラッグレターの下に書いてあります。

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解説やもっと知ってほしいことなど

下痢が多い性別や世代は?

全体では女性の方が男性より多く、世代別では女性は20代、男性は20~40代に多く見られます。

 

止めてはいけない下痢と、止めてよい下痢

細菌やウイルスなどに感染して下痢になった場合は止めてはいけない下痢なので、通常の下痢止めは使用せず、整腸剤(腸の働きを整える善玉菌入りの薬剤)を使用します。
一方、感染症による下痢でない場合は止めてよい下痢なので、通常の下痢止めを使用します。

 

過敏性腸症候群(IBS)かも?

下痢や便秘、腹部の不快(腹痛、げっぷ、おなら、お腹がゴロゴロ鳴るなど)が繰り返し起こったりしていませんか?
それは過敏性腸症候群(IBS)という病気かもしれません。
IBSの症状のパターンには下痢型、便秘型、下痢と便秘を繰り返す混合型などがあります。
IBSは不安や過度な緊張、ストレスなどが原因で起こりやすいと考えられており、年代は主に20~40代、性別は女性の方が男性よりもかかりやすいことが分かっています。(女性では便秘型、男性では下痢型が多いと言われています)
IBSは症状のパターンや程度によって、生活改善、市販薬での対処、病院受診など対処法はいろいろ。
IBSかも?と思ったら、医師や薬剤師に相談してみましょう。

 

下痢が起きた時の対処法

止めてはいけない下痢と、止めてよい下痢を判別することは少々難しいのです。
これまでに経験したことがない下痢の場合は、医師・薬剤師に相談しましょう。

<こんなときは直ぐに病院へ>
(1)経験したことがないような激しい下痢
(2)下痢以外に吐き気や嘔吐(おうと)、発熱もある
(3)同じ者を食べた人も同時に下痢になった
(4)排便後も腹痛が続く
(5)症状がどんどん悪化している、または改善の気配がない
(6)便に血が混ざっている
(7)脱水症状(尿が少ない・出ない、口が異常に渇くなど)がある

(1)~(3)は食中毒の可能性があります。

 

下痢時は水分補給を

下痢時は体内の水分が失われやすく、脱水状態になりやすいため、こまめに水分補給をしましょう。

 

参考:『下痢の正しい対処法』日本臨床内科医会、『病気が見える vol. 1 消化器』メディックメディア

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