2020年8月★臨時号(高1~3)今、あなたの手は清潔? その手で目・鼻・口を触っても大丈夫?
※解説やもっと知ってほしいことなどは、ドラッグレターの下に書いてあります。
解説やもっと知ってほしいことなど
新型コロナウイルスに対し、感染予防、感染拡大防止に向けた行動が大切です。
3密を避ける、換気する
人が密集する場所、換気不十分な密閉空間、密接した近距離での会話(3つの密:3密)を避けましょう。
(1つの密でも感染する確率は高くなり、密が重なるほどより高くなっていきます)
3密を避けていても、人が複数集まる建物内は換気をまめに行いましょう。
マスクをする、フェイスシールド装着または眼鏡をかける
新型コロナウイルスは、感染した人の咳(せき)、くしゃみ、会話などによって飛び散るツバや鼻水などに含まれており、これを口や鼻から吸い込むことで体内に入ってきます。
また目の粘膜からも体内に入ってきます。
そのため常にマスクをし、必要時はフェイスシールドを装着または眼鏡(だて眼鏡でもよい)をかけて、ツバなどを防ぎましょう。
さらに不潔な手で目をこすったり、指をなめたりしないようにして、ウイルスを口や鼻、目から体内に入れないようにしましょう。
マスクを付ける際は表裏を確認し、鼻と口を完全に覆(おお)い、顔にぴったりと当てましょう。
外す際はマスク表面をさわらないように、ひもだけを持って外します。
使用後、外したマスクは直ぐにゴミ箱へ捨てるか、再使用する場合はやさしく洗って乾かしましょう。
手洗い・手指消毒をする
外から帰ってきた時、料理を作る前、食事の前、もちろんトイレ後も必ず手を洗ってください。
手は、目・鼻・口を触る直前にも必ず洗うか消毒用エタノールで消毒しましょう。
(手に付いたウイルスを減らす効果は、手洗いでも消毒用エタノールを使っても同じなので、消毒用エタノールにこだわる必要はありません)
手荒れに注意
こまめな手洗いにより、手が荒れる人が増えています。
手荒れを防ぐポイントは、熱めのお湯で洗わず、ぬるま湯または水で洗う、石けんをよく洗い流す、洗った後の保湿ケアをしっかり行うことです。
手荒れがひどくなると皮ふ表面に亀裂が生じます。(荒れてかゆみが生じ、かきむしって自分で傷を作ってしまうこともあります)
亀裂(傷)が生じると、そこからウイルスや雑菌が入り込む可能性があります。
手洗い後、手がかさつくようであればハンドクリームを塗り、手が荒れないようにしましょう。
多くの人が触れるところを消毒する
ドアノブやスイッチ、机の上など、多くの人が触れるところは定期的に消毒するとよいでしょう。
シャワーを浴びる
持病があるため感染には特に注意が必要な人、やむをえず多くの人がいる換気不十分な建物の中などに長時間いた場合は、帰宅後、直ぐにシャワーを浴びるのも感染防止に向けた方法の一つです。
マスクや眼鏡などで覆いきれなかった額(ひたい)や、髪の毛などに付いたツバなどを洗い流すためです。
洗い流しておけば、不用意に髪の毛などを触った手で目をこすったり、食べ物に触ってしまっても安心です。
免疫力の低下を防ぐ
新型コロナウイルスが少しでも体内に入ってしまったら、必ず感染してしまう(ウイルスが住みついてしまう)のでしょうか?
体内に入るウイルスの量にもよりますが、体の免疫力がウイルスに勝れば感染しません!
体の免疫力を低下させないように十分な栄養と睡眠、また体を冷やさないようにすることが大切です。
感染したら・・・
感染しても、体力のある若い人は症状が現れないことがあります。自分が感染したことに気づかないのでどうしようもありませんが、普段から咳エチケットを守り、感染予防に向けた行動と同じ行動をとることで、他の人にうつす確率は下げられます。
もし、
(1) 息苦しさ、強いだるさ、高熱など強い症状のいずれかがある
(2) 強い症状がなくても、発熱や咳など、比較的軽い風邪の症状が続く (4日以上続く場合は必ず相談してください)
(3) 持病があるため感染には特に注意が必要な人や高齢者など、重症化しやすい人で、発熱や咳など、比較的軽い風邪の症状がある
(1)~(3)のいずれかに当てはまる場合は、「帰国者・接触者相談センター」に相談してください。(石川県HP 新型コロナウイルス感染症について https://www.pref.ishikawa.lg.jp/kansen/corona.html)
信頼できる情報
SNSなどインターネット上には、新型コロナウイルスに関するあやしい情報が飛び交っています。
信頼できない情報元から発信された情報に惑わされないようにしてください。
国の機関、自治体(県、市町村)、大学病院や公的病院などから発信される情報にもとづいて行動しましょう。
新型コロナウイルスを必要以上に怖がることはありません。一人ひとりが正しく行動すれば、自身の感染を防ぐことができ、他の人にうつす確率も下げられます。
★ 追加情報 ★
家にこもり過ぎると体はどうなるのか
身体的にも精神的にも、健康を維持するためには運動が必要と言われています。
中高生では毎日30~60分程度の運動が推奨されています。
ストレッチ、ウォーキング、ジョギング、連続ジャンプ、サイドステップ、腕立て伏せ、上体起こし、縄跳びなどは、一人でもできる運動としておすすめです。
運動しないと、身体的には体重が増えたり、ケガ(ねんざ、骨折、肉離れなど)をしやすくなります。精神的にはストレスがたまったり、気分がふさぎがちになることがあります。
自粛要請で再び家にこもらなければならなくなったとしても、時間を作って運動しましょう。
参考: スポーツ庁HP(https://www.mext.go.jp/sports/b_menu/sports/mcatetop05/jsa_00010.html)
第2波は来るのか
誰も分かりません・・・・。第1波のぶり返しレベルでとどまり来ないかもしれませんし、第2波どころか、第3波も来るかもしれません。
新型コロナウイルス感染の広がり方は季節によって変化があるのか(例えば、夏よりも冬に広がりやすいなど)、また人の動き(国内での移動、海外への移動・海外からの移動)、人の集まりがどこまで許されるのかなど、まだ分からないことが多いためです。
少なくとも今から1年、長ければ2~3年は様子を見ないと分からないのではないかと思います。
しかし、ワクチンや治療薬が登場すれば、思いのほか早く元の生活に近い状態に戻れるかもしれません。