2020年6月号(中2)医薬品の正しい飲み方
※解説やもっと知ってほしいことなどは、おくすりナビの下に書いてあります。
解説やもっと知ってほしいことなど
医薬品の効果がきちんと現われ、また目的としない作用が現われないように、医薬品には用法(飲む時間、飲む回数)、用量(飲む量)が決められています。必ず守ってください。
医薬品を飲む時間
医薬品の性質の違いや、医薬品の服用目的などにより、医薬品を飲む時間(タイミング)は異なります。
例えば、食事の前後に飲むと腸からの吸収が悪くなるので食間に飲む、食事が始まるまでに医薬品を効かせたいので食前に飲む、など様々です。
医薬品を飲む時間には、たくさんの種類があります。
・起床時:起きて直ぐ飲む
・食前:食事の30~60分前に飲む(食前と指示された糖尿病の薬は、必ず食事の30分前に飲んでください)
・食直前:食事の5分前~食事の直前に飲む
・食直後:食事が終わってから5分以内に飲む
・食後:食事が終わってから30分以内に飲む
・食間:食事が終わってから約2時間後に飲む(食事と食事の間に飲む)
・寝る前(就寝前):寝る30~60分前に飲む
・頓服(とんぷく):必要な時だけ飲む(熱や頭痛がある時、かゆみがひどい時、など)
(頓服を頓用(とんよう)と言うこともあります)
・時間指定:△時に飲む、△時間おきに飲む
医薬品を飲む回数
(例) 「1日3回 朝昼夕食後」、「1日2回 朝夕食後」、「1日1回 寝る前」、など
医薬品の飲む量
(例) 1回 ◎ 錠、1回 ◎ カプセル、1回 ◎ 包、1回 ◎ mL、など
医薬品を飲む方法
牛乳やジュースなどで医薬品を飲むと、医薬品の効果が弱まったり、強い苦みを感じてしまうことなどがあります。
医薬品は水か白湯で飲みましょう。飲む量はコップ1杯(200 mL)程度です。
(白湯(さゆ):ぬるま湯のことです)