2022年7月号(中2)医薬品の種類、医薬分業について
※解説やもっと知ってほしいことなどは、おくすりナビの下に書いてあります。
解説やもっと知ってほしいことなど
医薬品は 『 医療用医薬品 』 と 『 一般用医薬品 』 の2種類に大きく分けられます。
( 『 一般用医薬品 』 のことを 『 OTC医薬品 』 とも言います。医薬品は本来、薬剤師などからカウンター越しに説明を受けながら購入するものなので、OTC( over the counter ) とも言うのです )
『 医療用医薬品 』 とは
医師の診察を受けた後、医師から渡された処方せんを薬局に持っていき、薬剤師から説明を受けながら受け取る医薬品のことです。
『 一般用医薬品 』 とは
薬局やドラッグストアで購入できる医薬品のことです。処方せんは必要ありませんが、薬剤師や登録販売者を介して購入します。
一般用医薬品は、『 要指導医薬品 』 と 『 一般用医薬品 ( 第一類医薬品、第二類医薬品、第三類医薬品 ) 』 に細かく分けられます。
医薬分業とは
医師から渡された処方せんを薬局に持っていき、薬剤師から説明を受けながら医薬品を受け取る仕組みのことです。
国は医薬分業を進めています。
それは、薬局薬剤師のチェックによって医師の処方ミスが発見・修正されたり、薬剤師から医薬品の使い方や注意点をじっくり説明してもらえるなどのメリットがあるからです。
さらに、患者さんが 「 かかりつけ (行きつけ) の薬局 」 を決めることで、薬剤師によるチェックや医薬品の説明の “質” が上がります。
“質” が上がるのは、なぜでしょうか?
実は、薬局では患者さん一人一人に 「 薬歴(やくれき) 」 (病院のカルテのようなもの) を作り、患者さんの体質、渡した医薬品の名前・量・飲み方、渡す時に説明したり質問されたこと、体調の変化など治療に関係するいろいろな情報を薬歴に記録しています。
患者さんがかかりつけの薬局を決めれば、その薬局の薬歴に患者さんの情報がたまっていきます。
薬剤師は必ず薬歴の記録も確認しているため、情報がたまっていると確認できることが増えるので“質”を上げられるのです!
また、薬剤師も患者さんのことを覚えることができ、患者さんの小さな変化に薬剤師も気づきやすくなります。
色々なメリットがありますね。
( 処方せんの有効期限は、交付された日を含めて4日間です。4日を過ぎたら医療用医薬品を受け取れません。注意しましょう )
薬剤師とは、登録販売者とは
薬剤師は国家資格を持った薬の専門家です。
我が国には医師とほぼ同数、約30万人おり、主に薬局、病院、ドラッグストア、製薬企業などで働いています。
登録販売者は都道府県の試験に合格した薬の専門家で、第二類医薬品と第三類医薬品のみ取り扱えます。
薬局やドラッグストアでは、何も購入しなくても、薬剤師や登録販売者が無料で相談に乗ってくれます。
活用してみてください!